＜アートの楽しみ方①　エリアにあるアート施設に行ってみよう！＞

〈国際フォーラム内にある！〉
相田みつを美術館（丸の内3丁目）　※月曜休館

〈国際フォーラムから徒歩5分〉
出光美術館（丸の内3丁目@帝国劇場の上部階、美術館専用ELV９階）
常設展のみ　※事前予約制
静嘉堂文庫美術館（せいかどう／丸の内3丁目@明治生命館）
2022年10月に新たに移転開館！特別展明治美術狂想曲（4/８－6/４）※事前予約あり

〈東京駅近く！〉
JPタワー学術文化総合ミュージアム（丸の内2丁目）
日本郵便×東京大学総合研究博物館が協働運営する博物館
無料でお楽しみいただけます　※月曜休館
東京ステーションギャラリー
大阪の日本画　4/15 - 6/11（丸の内1丁目）※月曜休館

〈国際フォーラムから徒歩3分〉
グッドデザイン丸の内（丸の内3丁目）で新しい発見を
第一生命ギャラリー（有楽町1丁目）隠れたギャラリーにふらりと立ち寄る

〈価値あるコレクションにときめく！少し離れてても行きたい美術館〉
東京国立近代美術館（千代田区北の丸公園）
アーティゾン美術館（京橋）※日時指定予約制

※医学会総会開催中は展覧会入れ替え中のため閉館中ですが、是非こちらもご参考くださいませ
三菱一号館美術館（丸の内2丁目）

＜アートの楽しみ方②　街を歩きながら、好きなアート作品をみつけよう＞
様々なアートの取り組みがされています、是非歩きながらお楽しみください

★有楽町ウィンドウギャラリー　4月23日まで
有楽町の9つの店舗のショーウィンドウや店内を、各店舗のイメージにあわせたアーティスト14人の作品が彩ります！
有❶Baccarat × 佐藤翠／村山留里子
有❷bois de gui × 表良樹／門田光雅／Mrs. Yuki／宮田雪乃
有❸一保堂茶舗 × 住吉明子／新里明士
有❹TexturA × 玉山拓郎
有❺KEF × 八木良太
有❻allbirds × 岩谷雪子
有❼RIMOWA × 詫摩昭人
有❽NUMBER SUGAR × 山本万菜
有➒紫野和久傳 × 長谷川寛示

★丸の内ストリートギャラリー
　公益財団法人「彫刻の森芸術文化財団」が近代彫刻や、世界で活躍する現代アーティストの作品を
　数年に一度入れ替えながら展示していくプロジェクト
ス❶キム・ハムスキー
ス❷ジム・ダイン
 ス❸中谷ミチコ
 ス❹草間彌生
 ス❺澄川喜一
 ス❻ヘンリー・ムーア
 ス❼バーナード・メドウズ
 ス❽アギュスタン・カルデナス
 ス➒H&P.シャギャーン
 ス❿舟越桂
 ス⓫名和晃平
 ス⓬パヴェル・クルバレク
 ス⓭イゴール・ミトライ
 ス⓮三沢厚彦
 ス⓯ティモ・ソリン
 ス⓰ジュゼッペ・スパニューロ
 ス⓱レナーテ・ホフライト
 ス⓲ルイジ・マイノルフィ
ス⓳松尾高弘

★建物の開発にあわせて導入されたおすすめアート
2002年竣工の丸ビルでは、多数のアートワークが展開されました。当時のパンフレットとともに、アートにふれてください。

№1

作品名：「スケールス」
作者：コーバン・ウォーカー (Corban Walker)
備考：ガラス、ファイバーライト、ＬＥＤ、スチールファイバーライト側：H.677×W.1180×D.17cmLED側：H.255×W.390×D.16cm

「ガラスを用い、それに照明をあて、素材の特徴を引き出し、はっきりと実感できる空間領域を生み出したいと考えた。
階段に作品を設置するということは、広大な建築平面を「浮遊する」領域へと変容させることだと考えている。イルミネーションを施した作品の表面が建物と人間に同じように写像を作り、この半閉鎖的空間を再構築して定義しなおす。作品はこのようなストレートでドラマチックなエネルギーを内包している。この空間で体験される、自分自身とそのスケールを探るというプロセスは、自由な方向に展開していくと同時に具体的な答えに向かっていく。それはわたし自身によるスケールの定義を通して示されるプロセスであり、物事をいつもと違う観点で見る体験と似ている。
わたしの環境に対する独自の視点は、作品のなかで鑑賞者を空間「劇場」へと誘う様々な要素に表れている。この作品は、ある意味で、丸ビルの利用者、終日この色の配列と向き合う人々の絶え間ない流れそのものといえる。作品に動きを与えるのは結局一般の人々であり、彼らは最終的に自分達のスケールとは異なる「コーバンスケール」というものを感じ取るであろう。コーバンスケールとは、異質な環境に置かれた鑑賞者に、自己意識をもたらし、それに挑むものである。鑑賞者と作品の関係は、私が異文化の受容のために訪れた場における体験と本質的に同一なのである。
鑑賞者がその関係に気づいたとき、彼らは作品と一体になるであろう。」

№2

作品名：「シャドウ・オブ・ツリーパターン・オブ・レイン」
作者：シェイラ・ウェイクリー (Shelagh Wakely)
備考：ガラス、シルク・プリントH.1250×W.200cmガラス、アルミ箔、ケヤキの葉60×60cm

「丸ビル北西角、サンクンガーデンの花崗岩の壁面に浮かぶ銀色の木の先端がかなり遠くから見える。手すり越しにサンクンガーデンを覗きこんではじめて、幅二メートルのガラス面の木の全体像が目に入る。サンクンガーデンに立つ人の腰のあたりから、12メートル上方にそびえている。たくさんの木が地下で育って、それがガラスに反射しているのだろうか。
サンクンガーデンを見下ろすと、花崗岩の床のところどころに、銀色の文様の平板が敷かれているのが分かる。地面に降り注いだ雨の紋様のようである。事実、それは雨の紋様なのである。これはある時、ある場所に降り注いだ雨の記憶である（2002年6月12・13日、新丸ビルの屋上）。そして、風や隣接するビルの陰の影響による雨足の変化によって、紋様にバリエーションが生じた。
ガラスの床に封印された雨の紋様は、実際の出来事の結晶である。一方、けやきの木は投影像、つまり光によって生み出された映像にすぎない。この木は観る者のイマジネーションのなかだけに存在している。しかし、ガラスの向こうに実際に木があるのではないか。そう思わせるほど、銀色の床模様のように、実在感がある。」

№3

作品名：「Mの記憶」
作者：土屋公雄 (Kimio Tsuchiya)
備考：松杭、ブロンズ、ガラス、ステンレス・スチール、スチール、ガラス・チップ、ファイバー・ライトブロンズ：H.1300×W.38×D.38cm 松杭：L.1380cm

「記憶とは終わりなき創造である。
作品のアイデアは記憶をテーマとする。
ここでの記憶とは、土地の記憶、場所の記憶、建物の記憶、人々の記憶、時代の記憶等である。
日本の都市形態は、ヨーロッパの都市にくらべ変化が激しく流動的である。したがって都市におけるパブリックアートは、その作品の意味と、それが置かれる場所との間に関連性がなく、希薄であった。
戦後、日本における都市・公共デザインは、スクラップ・アンド・ビルドに代表されるよう、新しいものをつくるために古いものを壊してゆくという、自分達の歴史を放棄するものであった。
この丸ビルアートプロジェクトにおける私の作品テーマである記憶とは、かつての旧丸ビルを構造的に支えてきた基礎材としての松杭を利用することで、旧丸ビルの建築的連続性にとどまらず、旧丸ビルと共に生きてきた人々の時代性、時間性を表現するものである。
記憶とは、決して過去のものではなく、未来につながる創造的なものである。」

№4

作品名：「イン・フィニート」
作者：ジャンパオロ・バベット (Giampaolo Babetto)
備考：ガラス、スチール、ステンレス・スチール、ガラス・チップ、LED ラインの全長：16500cm ラインの幅：26cm / 21cm

「東京を訪れ、この町が都市という構造のなかで、魂と脈打つ心臓を持つ人体のごとく、絶え間なく成長を続ける様に感銘を覚えた。その思いは夜、きらめく赤い光によっていっそう強いものになった。伝統的な環境にモダンな要素が溶け込んでいるその様は火山の溶岩を思い起こさせた。
この感覚が作品の着想のきっかけとなった。アトリウムに永続性を表現すると同時に地下に潜む神秘性を浮かび上がらせる空間の創造を試みた。
そして色つきのガラス粒を、アトリウム全体に、さらに歩道部分にも敷き詰めるというアイデアが浮かんだ。
東京の街全体を果てしなく走る色の線が、この限られた空間に密集している。人々にそのような創造的イマジネーションを働かせてもらいたいと考えている。
歩行者が、色と線の威力に導かれて建物の外部から、強烈なアイデンティティーを持つ空間の内部へと誘われることを期待している。」

№5

作品名：「36エレメンツ：ガラス・ウォール」
作者：スザンナ・ヘロン (Susanna Heron)
備考：エッチング・ガラス（36枚）H.1400 x W.1460cm

「これは空間的な作品である。ドローイングは、空中庭園周辺を歩く人々、エスカレーターを上る人々の視点の変化に対応するように制作されている。庭園内から見ると、それは透明ガラスの平面上に広がる光そのもの、あるいは光り輝く形である。また、水たまりの前に立つと、その反射像を見ることができる。ドローイングに光があたると、その影がエスカレーターを上る人々に投影される。人々は移動しながらドローイングを間近に見る。そして、作品は木々の前を浮遊するイメージを作り出す。
このガラスウォールでは、36の要素が格子状に描かれている。インクで描いたドローイングをもとに、サンドブラストとエッチングによるガラスの作品として制作した。ドローイングは、ガラスにシルエットのように刻まれている。その輪郭は細い境界線であり、作品を構成する立体的要素となっている。つまり、作品は凹版であるが、影を生み出すのである。それは自然界の要素であるのと同時に綿密に作りあげられた人工構造物でもある。観る者と空間との相互作用によって、時間とともに積み重ねられていくイメージである。」

№6

作品名：「インタラクティブ・ウェーブ」
作者：川上喜三郎 (Kisa Kawakami)
備考：木、アルミニウム、ステンレス・スチール H.500 x W.3865 x D.120cm

「繰り返しながらも微妙に変化するスリットに流れる空気は＜開放的―OPEN＞で、波を打つ二つの独立システムが、お互いに＜関係―INTERACTIVE＞を保ちながら山河をつくり、リブ材による構成は、光と影を織り込んで、実と虚の＜網状組織―NETWORK＞を示唆する。
建築と一体になるアートワークを目的としてかなり早い時期から三菱地所設計とのコラボレーションが始まった。効果的ヴォリュームのあるアートワークを意識して、垂れ壁が導入されることになった。この垂れ壁はエントランスホールを微妙に貫通道路と滞留エリアに分ける。早い時期からのコラボレーションの効果と考える。
この巨大な壁面レリーフは、東京駅からの＜遠景＞として読み取れるシンプルな造形である事と、エントランスホール内、貫通道路を歩きながら見上げる時の＜近景＞に応えるスケール、ディテールを持つ事が大切である。照明が一日、一年を通してプログラムされ、このレリーフの表情を一刻一刻変える事になる。」

№7

作品名：「ウィンドウズ」
作者：川上喜三郎 (Kisa Kawakami)
備考：アルミニウム、ステンレス・スチール、スチール H.1120 x W.630 x D.35cm

「丸の内地区に開かれた交流、滞留、イヴェント、通過空間であり、仲通り、東西通りに面する一辺30mのガラスキューブの中、直射日光を受ける壁面がこのアートワークの設置場所で巨大なキャンバスと考える。何層にもショップフロントが顔出しする商業空間でのアートワークの可能性を探ってみる。
キネティックではないがA：蝶番によりオープンボックスに取り付けられた回転可能の鏡面の蓋、羽根とB：取替え自在のカラーマグネットシートの組み合わせによる場面変換出来るアートワークを提案する事にした。キューブの内と外の点景を映しこむ鏡面の羽根は、同時に自然光、人工照明を幾重にも反射させて環境を露わにしながら馴染むレリーフ、環境装置である。
多様な個性の外への働きかけとその様相。集中と拡散。個と全体の密接な関係。共同体のグループダイナミックスにおける個の役割。
マクロには個々の集合は都市の窓。開いた窓と閉じた窓のヴァリエーション。シティースケープ。ミクロに見れば生命体を包み呼吸する皮膚感覚など。スケールを超えてWINDOWSシリーズに託する私の思い、連想である。」

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